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中川 庸雄; 長谷川 明
JAERI-Research 2003-020, 46 Pages, 2003/09
JENDL-3.3に格納されているIとNdの核データを、他の評価済みデータや実験データと比較して検討した。特に、中性子捕獲断面積に対しては新しい実験データがどちらの核種にもある。理論計算に使用するパラメータをこれらの実験データを再現するように調整し、統計模型による計算を行った。また、分離共鳴パラメータを修正し、熱中性子エネルギーにおける実験データをよく再現するようにした。評価の結果をENDF-6フォーマットで編集した。
関根 俊明; 初川 雄一; 小林 勝利; 原田 秀郎*; 渡辺 尚*; 加藤 敏郎*
Journal of Nuclear Science and Technology, 30(11), p.1099 - 1106, 1993/11
被引用回数:27 パーセンタイル:90.19(Nuclear Science & Technology)放射性廃棄物核種の消滅処理研究に必要な基礎的データとして、Cs(n,)Cs反応の熱中性子断面積と共鳴積分をCd比法を元にして測定した。約0.4MBqのCsを可動のCd遮蔽体を備えた気送管を用いることにより、スペクトルの大きく異なる中性子照射を行った。中性子束とその中の熱外中性子の割合をモニターするためにスペクトル依存性の異なる複数の放射化検出器を同時に照射した。照射後、Cs試料を化学的に精製してから高純度Ge検出器で線スペクトルを測定しCsの収率を求めた。中性子スペクトルの差によるCs収率の変化と中性子束に関する測定結果からCs(n,)Cs反応の熱中性子断面積(2200m・s中性子)0.250.02bと共鳴積分0.360.07bを得た。この結果は我々が以前に報告した原子炉中性子に対する実効断面積値と矛盾しない。本研究の結果、評価値は共鳴積分を過大に見積もっていることが明らかになった。
関根 俊明; 初川 雄一; 小林 勝利; 原田 秀郎*; 渡辺 尚*; 加藤 敏郎*
Proc. of the Nuclear Data for Science and Technology, p.57 - 58, 1992/00
放射性廃棄物核種の消滅処理研究に必要な基礎的データとして、Cs(n,)Cs反応の断面積を測定した。0.4MBqのCsターゲツトを410n/cm/secの熱中性子束で10分間照射し、化学的に精製してから、相対効率90%のGe検出器で線スペクトルを測定した。CsとCsの線強度比から得られた熱中性子断面積はStupegiaの報告値の2倍であった。そこで、更に詳しいデータを得るためにJRR-4気送管に設置されたCd遮蔽筒を用いてCd比測定実験を行った。その結果、熱中性子(2200m/sec中性子)断面積0.250.02b、共鳴積分0.360.07bを得た。この結果は、Stupegiaと我々の結果のくい違いは中性子スペクトルの差によるものでないことを示した。以上の結果はCs異性体の生成を無視して得たものであるが、Huizengaらのモデルによって核異性体生成比を計算し、これによる誤差を評価した。
菊池 康之
JAERI-M 9318, 47 Pages, 1981/02
U熱中性子および共鳴断面積の評価をJENDL-2のために行った。1eV以下の断面積は核分裂と捕獲断面積の実験値より評価し、ポイント・ワイズ・データとして与えた。分離共鳴パラメータは全断面積と核分裂断面積の実験値を再現するようNDESコードシステムで評価し、100eVまで与えた。100eV-30KeVの間は非分離共鳴パラメータを与えた。これらの共鳴パラメータから計算された核分裂および捕獲共鳴積分はそれぞれ771bと138bであり、誤差の範囲内で実験値と一致している。